脱中級テニス🎾「年代物ラケット考察」現代ラケットは力量差を埋めるのか編

こんにちはstelliterです。

今日は昨日の記事に関連しまして

stelliter.hatenablog.com

「現代ラケットは力量差を埋めるのか」

について考えていきたいと思います。

 

それではいってみましょう。

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<現代ラケットは年代物ラケットの裏返し>

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前回の記事で年代物ラケットの特徴をお伝えしました。

だいぶネガったことしか書いていないように思われたかもしれませんね😅

では逆に現代のラケットはどうなのか。

年代物ラケットと比較してのメリットと思われることをまず挙げていきましょう

インプレッション] イーゾーン100(Yonex EZONE DR 100) – あえて旧型 ...

  • 飛びがいい(パワーアシストがいい
  • スピン性能が高い
  • 振動吸収性が高い
  • 結構頑丈
  • 軽くて振りやすい

どうでしょう。

完全に年代物ラケットの裏を返した形となっていて、悪いところが見当たりません。

やはり30年以上の歳月をかけた各ラケットメーカーの技術的進歩は、目覚ましいものがあります。

<ラケット進化の過程>

もう打った?? バボラ “モンスター” PURE DRIVE<ピュアドライブ ...

ではなぜこのような方向性にラケットは進化していったのか

一般的には

  • ボールスピードがどんどん速くなっているから
  • ボールの質も重くなってきているから
  • 速くなったボールをコートに入れるためスピン性能が必要となった
  • 速いボールに対応すべくラケットの操作性も求められる
  • 速い・重いボールに対する身体的負担を減らす

このようなラケット性能を求められるようになっていったからです。

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特に生活のかかったトッププロはラケットに強いこだわりと感覚を持っています。

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その彼らが、試合に勝つためには「こういうラケットがいい」というリクエストを、メーカーがデータとして拾い上げ、選手の理想のラケットに近づけていったことで、現代のラケットは進化・熟成されていったのです。

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 Federer forehand Right Above Speed analysis Super slow motion ...

<コントロール性能はどうなんだ??>

ところで一つ欠けているものがありますよね。

そうです、、

「コントロール性能です」

ストロークをコントロールするには『ラケットの当たる位置』を意識 ...

いくら飛ぶだ、スピンがかかるだ、振動も少ないだ言っても、肝心のコントロール性能ってどうなのよ??と疑問になりますよね。

野球やゴルフ(まあゴルフも飛びすぎは良くないのか)の道具に対するそれと違って、ラケットは飛べばいいってもんじゃないです。

打たずにホームラン」 本塁打申告制、プロ野球でも導入へ

2018年】1番の飛ばし屋は?男子、女子ドライビングディスタンスTOP10 ...
なにしろコートに収めないことにはすべて相手のポイントになってしまうわけで。

もちろん、部分的な局面ではあえてそれを抑えるセッティングも施すわけですが、総合的なラケット特性のこれまでの変革を見た場合、、

「飛ぶようになったが、コントロール性能も犠牲になっていない」

感じ方は人それぞれですので一概に決められませんが、現代ラケットはコントロール性能も決して悪くなっていないです。

むしろメチャメチャ良くなっています。

それは何をもってそう言えるのか。

<トータル完成度としてコントロール性に付与している>

7 Best Tennis Racquets For Power & Control (Updated For 2020)

プレーヤーの

「もうちょっとだけこうだったら・・・」

というラケットへの要求がスピード&パワーにシフトしていくのを、メーカーはただ単に出力特性だけを視点にしていたわけではありません。

パワーを出していくのと並行して、ラケットをイージーな道具にも進化させなくてはなりません。

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INNOVATION イノベーション|YONEX TENNIS(ヨネックステニス)

振動吸収性能の向上はまさにその要求を満たしていった結果ではないでしょうか(ここはYONEXさんがダントツすごいと思います👋)

ラケットが振動吸収性能とパワーを併せ持つことでプレーヤーに対する身体的負担を軽減させ、よりコントロール性アップの相乗効果につながっていったのではないでしょうか。

<ポインターの速いマウス>

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ちょっと話がズレますが、皆さんはパソコンのマウスでポインターの設定を変えることってありますか?

ポインターの速さって変えられるのをご存じかと思いますが、初期値では確か中間あたりに設定されているはずです。

しかしこれ、最速設定にしても何にも問題なくないですか?

マウスポインタをシェイクして拡大する機能をオフにする方法|スーログ

最初は「うわー、ポインターの動きが速すぎて狙ったところに定まらないよ!」

びっくり, サラリーマン, コンピューター, パソコン, ノートブック

と嫌がられるのですが、少し使っているとすぐに慣れます。

そして前の設定に戻した際に「なんだこれおっそいなぁ、じれったくって待ってられないよ!」

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と最速設定に戻そうとします。

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明らかに人間の制御限界を超えるような設定であるなら問題です。

しかし大抵のものには人は慣れてくる、スピードに追い付いてくる。そして慣れたらもう戻りたくなくなるんです。

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スポーツだけでなく楽器演奏でもゲームでもスピードに関することは大体そうですよね。

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何より少ない力で操作できるわけで、それを非常に便利だと認識します。

こういう人間工学的(?)な現象名を私は知りませんが、誰しも成長過程をふむことにより理解していることだと思います。

<進化した道具がプレーヤーも向上させる>

Top 10 Tennis Racquets To Raise Your Game | Tennis Express Blog

ラケットという道具の進化で考えた場合も同じで、飛んでくるボール・打つボールの質が高い道具を使い続けたほうが、プレーヤーも質の高いボールに対応するようになると考えれば結果は歴然、

「現代ラケットのほうが選手を向上させる」

 

例えば二人のプレーヤーを対象に考えた場合、

  • 一人は年代物ラケット
  • もう一人は現代ラケット

ここまで極端な例は少ないかと思いますが、一定の期間どちらを使用して練習したほうがプレーヤーの上達が早いのか。

おそらくそこには大きな差が生まれるはずです。

少しくらいライバルより劣っていたプレーヤーも、一定の練習期間を経たときに前よりもその差を埋めることができるようになっている。

 つまり

「現代ラケットは力量差を埋めることができる」

こう言い換えられませんか。

<年代物ラケット使用のプレーヤーに負ける理由>

「でも古いラケットを使ってる人に負けることあるよ??」

こういう疑問ってありそうですよね。

しかしそれって

「実力差以外にないでしょ??(笑)😂」

いくら何でも現段階で明らかに実力差がある両プレーヤーが対戦してしまったら、さすがに道具による影響の範疇を超えてしまっているでしょう。

「そりゃ負けますよ」って話です。

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たまにこの年代物のラケットを使用している方って存在しますし、私もまれに見かけます。

でもね、

「大会の上位入賞者レベルでいますかそういう人??」

かなり少なくないですか?まず見かけませんねわたしは。

<ところで年配のプレーヤーはラケット何使ってる??>

普通に、、

「現代のラケットを使っている」

「しかも私おススメの黄金スペックがやたら多い」

どうです?異論ないところだと思います。

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「だって慣れ親しんだ昔のラケットと同じようなのってもう売ってないでしょ?」

とはいうものの、結構使ってるラケットはピュアドライブだったりしませんか?

 Babolat Pure Aero Tennis Racquet Review - Updated for 2020!

私の周りの年配の方ってかなりピュアドラ比率高いです。というか黄金スぺック比率が。

慣れてきた今となっては現代ラケットの恩恵にあずかっているんですよきっと(笑)

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<まとめ>

「現代ラケットは力量差を埋めることができる」

これも真理だと思います。

テニスは感覚が大事なスポーツ(フィジカルも大いにありますけど)。

進化した道具に慣れることは昔の道具を使うより、自身も大きく進化させるということですね🎾

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ところで次回は

「昔のプレーヤーは凄かった編」

をお送りできればと思います。