こんにちはstelliterです。
今日はプレーヤーそれぞれで賛否両論な
「ショートラリー」
これについて書かせていただきたいと思います。
あらかじめお伝えしておきますが、上級者は対象外ですよ(笑)
私のようなテニスオフ中級者を対象として、普段のショートラリー練習を有効にゲームに活かせるようなアイデアをお伝えすることで何か参考になれればうれしいです。
それではいってみましょう。
❝ショートラリーは意味があるのか❞
タイトルではいきなりネガっていますが、先に結論をお伝えします。
「やりようによっては意味あります」
やりようによってというところがミソですね。
如何にゲームに活かせるかという観点でしっかりショートラリーに取り組んでいればというお話になると思います。
では先に皆さんのショートラリーに対するマインドをちょっと想像させていただくと・・・
❝一般的にショートラリーをどのように位置づけているか❞
皆さん練習でショートラリーを行なっていますか?
わたしはすっかり練習そのものが疎かになってしまっていて、通常のラリー練習すら行なっていないのでよろしくないです。
で、ショートラリーに関してですが、これ
- 長い時間やってる
- ちょっとしかやらない,できればやりたくない
- まったくやらない
と、人によって分かれますよね。
- 「クラブ練習の開始がかならずショートからって決まってるから付き合いでやってる」
- 「テニスオフでゲーム開始前にアップでやるんだけど、参加者さんがきっとやりたいんだろうなーと勝手に想像してショートから始める。」
- 「ほんとはロングからでいいんだけど俺は・・・」
みたいな人が一定数いらっしゃいます。
ところでその練習、
「役に立っているでしょうか?」
まったくやらない人はおそらく効果や意味を見いだせていないからやらないんですよね。
実戦でそういうシチュエーションになることが少ないからやっても意味ないと思ってるんです(まあその意味なら当たってます)
だから練習でやるとしてもチョロっとやって、温まったらすぐにロングに切り替えます。
まあこれはこれでいいんでしょうけどね。攻めも守りもいろんなスタイルがありますから。
逆に意味があると思ってやっている人はどれくらいいらっしゃるでしょう。
そしてその練習を意識し実戦で生かし切れているでしょうか。
❝ショートラリーでなにができるようになる?❞
(最初に体を温める)
やはりこのメリットはありますね。長い時間やる必要はないんですが、いきなりロングからやるのは少し怖い面もあります。
特に冬場なんかは、
「準備運動したから大丈夫!」
なんて言っても、ボールを打つ手首や腕・肩にかかる衝撃をなめてはいけません。
あとわたしは、いきなりロングから始めて、急にボールを追った瞬間に肉離れやアキレス腱を痛める人(いずれも軽症でしたが)を見たことも聞いたこともあります。
慣らす程度に2~3分くらいはやったほうがいいと思います。
(短いボールコントロールができるようになる)
短いボールコントロールが身につくようになるっていうのはあります。
どうしてもフラット気味でしか打たない人はこのショートラリー練習で、そもそもの回転をかけて前への推進力をあえて抑えてボールを打つという感覚を養うことも重要です。テニスの幅が広がると思います。
例えば、相手のボールが弱く浅くなった場合にショートアングルに短いボールを逆球で突ければ絶対にエースになります。
こういう場合にショートラリーで身につけた打ち方って役に立ちます。
❝浅く打てることも大事❞
以前の記事から私の場合、比較的ストロークのボールが浅くなってしまう傾向にあるとお伝えしました。
単にそれだけを聞くと、攻め込まれやすいデメリットのほうが多いように感じる方もいらっしゃると思いますが、時には浅いボールが打てることもメリットになるんです。
ベースラインからのラリーは上手なんだけど、前でのチャンスボールとかになると逆にチャンスじゃなくなるっていうことよくありません??
こういうことも関係して浅く打てるっていうことが大事になってくるんです
「浅いボールを打てる重要性」
に特化した内容は、また後日主題として記事にさせていただきます。
❝現在のショートラリー練習では無理がある❞
話を戻しまして、、
しかし、よく皆さんが行っているショートラリーの練習では実は上記のショートアングルに云々、、、の決め技を実践するのって結構難しく感じると思います。
説明するととても簡単な理屈ですが、
(テンポが身につくと良くない)
ショートラリーを行なってる時って相手もショートラリー用のボールを打ってきますよね?でこちらもそれをまた回転をかけて短く返す。
ほとんどそういう状況だけでラリーしている打ち方が実戦形式中にすぐに切り替えて打てるのかという疑問が浮かびます。
ショートラリーを長くやっていると、一定のテンポ・リズムというものが出来上がってきます。
「ポーン、、ポーン」
というこの繰り返しは正直私は危険な行為と思っています。
例えば「壁打ち」とかってこうなりませんか?
返ってくるボールがとにかく一定なので、なんとなくうまく打てる。打ててるような気になる。
通常のラリー練習もそうなんですが、この一定のテンポやリズムが身につくと、その時の感覚からゲームになったときに必ず違和感を覚えますよね。
そう、、
- 「飛んでくるボールは一定ではないから」
- 「続ける・つなぐつもりで相手は打ってこない」
当たり前ですよね。
なのでショートラリー練習で養ったものがいきなり役に立たない感覚になるんです。
わたしはこれが嫌でいつもクラブ練習の時に発信していたのですが、あまり聞き入れられませんでした。
(短いボールを「決める」練習にしていない)
先と同じようなものですね。
ショートラリーって、
- 「さあこれを決めるぞ!」
- 「打ち込め!」
っていう球出し練習などではなく、あくまでアップやつなぐ練習の感覚でやってるわけですから、最後の決め球として使う感覚は身につかないですよね。
❝ショートラリーそのものを「コツ」と考えてはいけない❞
よく「ショートラリーのコツ」とか「苦手なショートラリーがうまくなるには?」とかブログや動画とかでいろいろ説明されている方が多いと思いますが、私は
「上手くなるという感覚は持たないでいい」
と思っています。
上手くなるに越したことはないんですが、正確には「短いボールをうまく処理してポイントにつなげれる」ようになることが重要です。
❝どうすればショートラリーは役に立つのか❞
(ショートからロングに至るまで少しずつ下がる)
これは定番ですよね。単純に飛距離調整として考えます。
上記で述べました、ある程度ショートをやったら、もういきなり一番後ろまで下がってロングに切り替える人。これだとショートで養った打球感覚はその後全くと言っていいほど顔を出しません。
そりゃそうです、本人はまじめにショートをやるつもりないですから(笑)
ショートと同じ打ち方だとネットまで届かないということをいきなり2段階目で突きつけられるわけですから、そりゃ無理ってもんですよね。
よく指導される方が
「ショートでの打ち方を意識してそのまま~」
なんて言葉を鵜呑みにしてしまうと、どうしたって短いボールが増え、もしくはネットします。
そしてそれじゃいけないと、いきなり力を入れるとか回転を減らしてインパクトの当たりを厚くするとかすると、まあ最初のショートでの感覚は見事に失念し、その人の中に残りません。
「打ち方が変わるから飛距離も変わるんです」
なのでショートからロングに至るまでに少なくともあと+3段階くらいちょっとずつ下がるっていうように時間をかけたほうが、スピンをかけてコートに収める感覚を維持したまま力の調整を加えられるようになります。
ただしラリー練習そのものはあまり多すぎないほうがいいと私は思います(理由は上記のテンポ。リズムがそれです)。
やるにしてもきちんとテーマをもって取り組まないと意味がない、かえって悪い癖がついてしまうような気がします。
(ショートラリーではなくミニテニスでゲームしてみる)
サービスラインとベースラインの間にお互い立ってゲーム形式で練習する。打ったボールはサービスライン内に入れないといけないルールとして行います。
そうすればお互いその位置からどうやって決め球を作り出せるのかが身につきます。ポイントにつなげる感覚を養うのです。
ちょっと浮いたりするとすぐに決められてしまうので、さらに短く打ったり、アングルにコース変えしたりして工夫するんです。
以前YOUTUBEで海外の方がこのミニテニスをゲーム形式で真剣にやっている動画を見たことがあります(探したんですけど無くなってるんですよね、、残念)。
ちょっと有名なちゃんと競技として認定されている「タッチテニス」ではなく(こちらはボールもスポンジボールと聞きました)、硬式テニスのラケットとボールでショートラリーに近い距離でやってるですが、2人ともめちゃくちゃ上手かったのを覚えています。
こんなにショートゲームが上手かったら通常のゲームでも前に詰めたときにあっさり決められるんだろうなーと感心したものです。
これは面白いですよ。
わたしもあまりここまではやったことがないのでぜひ今度真剣にやってみたいと思っているんです。きっと役に立つはずです。
❝まとめ❞
・ショートラリーそのものを“コツ”と考えてはいけない
・ショートラリーからロングに至るまでにすこしずつ下がる。
・ショートラリーではなくミニテニスでゲームしてみる
これらを普段のショートラリー練習に意識をおくと、すごくショートゲームの向上に反映されると思います。
なんでもそうなんですが、ある程度の期間は継続してみないと効果が実感できないと思いますので、長期的視野にいれて取り組んでみてください。
あなたのテニスに少しでも良い変化がもたらされるととてもうれしいです。